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ヴァイオリンやコントラバスなど弦楽器のことを中心に、子どもさんのお稽古や楽器管理のアドバイス。アマチュア・初心者の方のおススメ楽器など。

子どものお稽古

子どものバイオリンの先生の選び方 (はじめの一歩編)

投稿日:2019-08-14 更新日:

‟子どもにバイオリンの習いごとを”と思った時に悩むことは主に三つ。

  1. 楽器をどうするか⇒分数バイオリン購入記録 (はじめの一歩)
  2. 先生をどうするか
  3. 何歳ではじるか⇒子どものバイオリンお稽古 何歳から?

多くの方はこの三つで悩まれるところです。

このシリーズでは「子どものバイオリンの先生をどうするか?」について、詳しく説明していきます。この記事を読むと、どのような先生に指導を受けるべきかが良く分かります。

良い先生と出会って、子どもさんがバイオリン大好きっ子になりますように!

お稽古をはじめる年齢

ヴァイオリンを専門的に学んでいくためには3・4歳で始めなければいけないと言われます。宮本笑里さんのように7歳で始めたというスロースターターの方も例外的にはいらっしゃるようですが一般的には3~5歳くらいが目安です。早いですね。 

詳しくはこちら

チェロやコントラバスですと物心ついて自分の意思で「やりたい」と思ってからでも間に合うのですが、ヴァイオリンはそれでは専門的には間に合わないのが辛いところ。

いわば「やらされて始めるしかない」というところで本人がヴァイオリンを苦痛に感じ、止めたくなるお子さんが多いのは事実です。
一方で、後になって「ヴァイオリンやりたかった」と子どもさんに言われても、専門的にはもう間に合わない悲しさもあるわけです。

ヴァイオリンの先生探し

物心つく前に学び始める楽器であるがゆえに、どんな先生に習うか。そして親御さんがどのように子どもさんと関わるか、重要です。
やはり先生選びは強調してもし過ぎることが無いほどに重要です。色々な先生がいらっしゃいます。 ざっと挙げるだけで先生を選ぶのにこのくらいの要素があります。

先生いろいろ

①ヴァイオリニストとしての経歴⇒子どものヴァイオリンの先生の選び方 その4(先生のキャリア編)

②指導者としての経験⇒↑と同じ記事に書いてあります

③月謝、謝礼⇒子どものヴァイオリンの先生の選び方 その3(お月謝編)

④教室までの距離

⑤先生の指導方針

⑥先生の年齢、年代⇒子どものヴァイオリンの先生の選び方 その2(先生の年齢編)

先生を選ぶ際に大切なのは、ヴァイオリンを学ぶ目的に合わせた上記のバランスです。

良い先生が必ずしも一流のヴァイオリニストの経歴を持っているわけではありませんし、一流のヴァイオリニストが良い先生であるとは限りません。

一方で、ヴァイオリニストとして活動してこられた範囲がどの程度であるか、特に専門を目指す子どもさんの指導においては影響を及ぼすことも事実です。

指導経験は重要です。経験を積み重ね様々なお子さんと関わり、成功体験・失敗体験を経て、それぞれのお子さんにあった指導を学んでいくものですから、ある程度経験のある先生につくことは大事です。
一方で、あまり指導経験がない先生だからこそ一生懸命に子どもさんに向き合っていただけるということもあります。 

はじめ時にまず考えるべきこと

まずは、何を目標に・何のためにヴァイオリンのお稽古をスタートするのかを考えることが、先生選びの1stステップです。

ある程度専門性を考慮してヴァイオリンを始めるのか、趣味として音楽を楽しめる人にと考えるか、先生選びはまったく違ってくるからです。

こういうことなんです

我が家の近所にこの少子化の時代にビックリするほど大勢のお子さんが通っている個人のピアノ教室があります。発表会を聴きにいきましたが、子どもさんたちが実に楽しそうに、また意欲的にピアノを弾いている姿に感銘を受けました。

最後に先生が演奏をされました。お世辞にも上手とは言えない演奏でしたが、先生ご自身も楽しそうでした。演奏者としてはほとんど経験はなく子どもたちへのピアノ指導に特化した方なのですね。

子どもにピアノ教えるのって本当に大変です。楽器の習得はスイミングスクールのようにその場だけの練習で上達するものではなく、レッスンで得た課題を自宅でどれだけ向き合えるかが問われます。練習を継続させるのは難しいです。

ですから50人近い子どもさんたちがみんな楽しそうにピアノに向き合っているというのは物凄い先生のスキルと言えるでしょう。こんな先生に出会えた子どもさんたち幸せです。

一方で、ではこの教室から「音大に行きたい。専門家の道に」と希望される子どもさんが出てきた場合どうかというと、それはかなり難しいだろうと思います。

「ピアノを楽しむ」というコンセプトで学んできているので、基本が徹底されていなかったり、取り組んでおくべきレパートリーが手付かずだったり、ある一定以上の力を身につけるために必要なステップを踏んでいないからです。

まとめ

目指す専門性のレベルにもよりますが、基本的に音楽の場合趣味の習いごとと専門家を目指す勉強は異質で、趣味から専門に乗り換えることが難しい、もしくは相当の遠回りをすることになってしまうことは知っておかれたほうが良いでしょう。

まずは上記のことを参考にお子さんに合った先生を考えてあげてください。実際のところ、最初の設定を誤ったがゆえに後で後悔する方がたくさんいらっしゃいます。物心つく前にスタートするバイオリンであるからこそ、ここは親が我が子のためにちゃんと考えてスタートしなければいけない場所です。

続けてこのシリーズを参考になさってください。

子どものバイオリンの先生の選び方 その2(先生の年齢編)

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