バイオリンを始めたいと思った時に色々な方法がありますが、
ただし、世の中には山ほどバイオリンの先生がいますし、先生の立場にもいくつかの違いがあります。
どのように先生を選んだらよいか、この記事を読むとバイオリンの先生がどのような立場でレッスンをするのか。自分に合ったバイオリンの先生の選び方が分かり
この記事を読んであなたに合った素晴らしい先生との出会いがありますように。
あなたの目標を明確に
一概にバイオリンを習うと言っても、その目的は様々ですから当然目指すレベルもいろいろ。
バイオリンを習うにあたってどのような目標設定をして、何に価値を置くかを明確にしておくことが重要です。それによって先生の選び方が変わってくるからです。
子どもと大人の違いがあります。プロを目指すような子どもさんにとっての良い先生が趣味で始める大人にとって良い先生ではありません。その辺の整理が必要です。
バイオリンを始める目的、簡単に箇条書きにしてみます。
【子どもの場合】
- バイオリニストを目指す⇒専門性の高い先生を探す必要があります⇒子どものバイオリンの先生の選び方 (はじめの一歩編)
- 習いごと、情操教育として⇒バイオリンやピアノの習い事、どんなメリットが?
【大人の場合】
- やがてはソロだけでなくアマオケなどに参加してアンサンブルなども楽しみたい。本腰を入れて趣味の充実を目指す
- とにかく自分の好きな曲を弾けるようになったらそれでよい。自宅で自分だけの世界で満足
- 自分の好きな曲が弾けるようになって発表会など人前で弾く機会もあったら嬉しい
ざっくりしていますが、これだけでもそれぞれのニーズに合った先生は違ってきます。
自分にあった先生を
バイオリンをはじめ音楽を趣味にする際に、楽器選びもそうなのですが、先生を選ぶ際にも画一的な価値観に囚われないことが大切です。
色々な先生がいます。あなたのニーズに合った先生、合わせてくれる先生を見つけないと「優秀な先生」につくだけでは趣味の方は続きません。バイオリニストの正論を押し付けるような指導者はアマチュアの方には基本向きませんし、そういう方が多いのも事実。理由があります。
バイオリンは専門的に習得するのに苦労の多い楽器です。多くのバイオリニストは幼少期から血のにじむような努力をしてきています。それゆえ、誰彼構わず生徒さんに対して生徒さん本人のニーズを超えた要求したくなる傾向があります。
けれども、仕事や家庭や様々な事情の中でバイオリンをと思っている人にそれは無理ですし、生活の潤いを求めてはじめた趣味がかえって重荷になってしまうでしょう。
趣味ですから当然色々な楽しみ方があってもちろん良いのです。自分が楽しみたいと思う気持ちを大切にしてください。
お金を払って指導を受けるのですから、自分のニーズをしっかりと伝えること。先生の理想に自分を近づけることを考えるとせっかくの音楽があっという間に苦痛になってしまいます。
バイオリン教室の種類
バイオリンの先生の立場として、大きく分けて3つの立場があります。
・個人が運営するバイオリン教室
・大手の音楽教室
・地域楽器店運営の音楽教室
個人の教室
バイオリンの先生が自宅や実家で個人レッスンを行うケースです。
経営者のいる音楽教室はレッスンのルールが色々と決められていて、先生の判断では融通が利きません。その点個人のレッスンは先生との個人的関係性の中で相談できるのが一番のメリットです。熱心な先生は決められた時間を延長して熱心に教えてくださるようなことも珍しくありません。
またこちらの事情も酌んでもらいやすいでしょう。例えば「今月は仕事が忙しいからレッスン少なくしてください」とか、逆に「今、時間に余裕があるので毎週お願いします」というように、理解のある先生であれば自分の都合を言うことができるのが利点。
ただ、1対1の関係なので先生のパーソナリティに大きく左右されます。レッスン代もいろいろで一概に言えません。
もし相性や条件・場所がぴったり合うなら、メリットは大きいです。
ただし、楽器の習いごとはレッスン以外のことで煩わしい要素が色々発生しやすいもの。
発表会をどうするとか、先生の出演するコンサートのチケットを定期的に購入するとか、楽器の買い替えを勧められたり、色々お世話になっているとビジネスライクでは済まない要素が生じてきて結局面倒なことの方が多いということも起こりがちです。
大手の音楽教室
経営者のいる音楽教室。大きく分けると、都心の良い立地に教室を展開している大手のものと、ローカルな楽器店が併設して音楽教室を運営するようなケースがあります。
大手の音楽教室はシステムがはっきりしています。それがプラスでもありマイナスでもあります。
決められたシステムの中でのレッスンなので融通がききません。先生は教室に雇われている立場ですから、先生個人の判断で自由にできることは多くありません。
ただ、楽器の習いごとの場合そういうビジネスライクが趣味の方には合っているように思います。最近は随分すっきりしてきましたが、この業界は古い慣習が色々あって音楽を学ぶことに付随して面倒なことも多いのが現実。
上記のように、先生のチケット購入とか楽器購入にまつわる云々とか、レッスン代以外にイレギュラーに発生する費用が多いのです。
発表会の際にも参加費や先生への謝礼・ピアニストへの謝礼など、最初から分かっていれば良いのですが、良く分からない慣習のようにして請求がくるものも少なくありません。
その点、大手の教室の場合決められたお金を払って決められた時間に決められた回数のレッスンを受けられるということでシンプル。後腐れないさが最大のメリットです。楽器の買い替えを勧められることがあっても、必要か不要かで答えれば済んでしまいます。
個人的な関係性があまり強いと、好意であっても先生の理想の押し付けが重荷になることもあるでしょう。音楽教室の場合、自分のニーズを伝えてそれに合わせて指導していただくことができますし、自分に合わない先生であれば交代をお願いすることも容易です。
バイオリンのような楽器を趣味で続けていく場合、こういうスッキリした関係性の中で学ぶことを私はお勧めします。
ローカルな楽器店併設教室
ローカルな街の楽器屋さんが音楽教室を運営してることは、特に地方では割と多くあります。基本的には先生を雇って運営されていることが多く、大手の教室と同じくシステムが決まっていて、決められたシステム内でのレッスンになります。ただローカルですから都心の大手の教室よりは融通が利く面はあります。
ただ、楽器店が音楽教室を運営するのはレッスン生が楽器購入やメンテナンスなどで楽器店でお金を使ってくれるメリットを見越しているからです。楽器の管理にまつわる色々なことを一緒に頼めてしまうので便利である反面、他の工房や楽器屋さんを利用することは難しくなります。
例えばバイオリンの場合、年に一度は弦を買い替えなければいけませんが、楽器店で買うのとネットで購入するのと費用の差は相当に大きいです。その辺の繋がりは頭に置いておかれると良いと思います。
まとめ
趣味でバイオリンを始める方が指導者を考える際に、大まかにこのような三者の特徴があることを頭においてください。
あなたのニーズや目標、住まい・職場の場所など、色々な要素を兼ね合わせて一番良い習い方を考えると良いでしょう。
何にしても大切なことは「私はこういう風にバイオリンを楽しみたい」という自分の思いです。そのことを先生にしっかりと伝え、それを理解し応援してくださる先生に出会えると、バイオリンの趣味が生活を潤す素晴らしい機会になるのです。
趣味でバイオリンをスタートする方の参考記事