バイオリニストが羨ましいのは、それ程の苦労無くヴィオラという別の楽器を弾けること。私立の音大では大抵バイオリン専攻者は副科でヴィオラを教わるので両方弾ける方が多いです。
バイオリニストの妻もやはり大学でヴィオラをそれなりに勉強した
「ヴィオラも弾けると便利だな」
そんな経験談から、手頃な値段のヴィオラ購入を検討している方、また小柄なので普通のヴィオラだと辛いという方に参考になるよう記事にまとめます。
ヴィオラのサイズ
バイオリンという楽器はサイズについてかなり細かく標準が定めら
ヴィオラという楽器もどちらかというとコントラバスよりで、
一応日本では15.5~16インチ(39.5~41.5センチ)
15インチヴィオラ
妻は小柄で手も小さいので購入するヴィオラのサイズをどうするかに一番頭を悩ませました。正規のヴィオラの最小サイズ15.5インチを改めて試しましたが若干体系的に無理があるように見えます。本格的にヴィオラに挑戦というわけでもないのに無理をして体を壊してしまっては本末転倒。
そこで思い切ってもうワンサイズ小さい15インチ(38センチ)のヴィオラに決めました。
僅か1.5センチの違いと思われるでしょうが、実際のところ全然違います。小柄な人には楽器が1.5センチ小さいというのは劇的に弾きやすくなることです。
果たしてこの大きさでヴィオラらしい音が出るのか、音色のことが一番の不安でした。
Gligaのヴィオラ購入
サイズが決まって次にどのような手段で、どのようなヴィオラを入手するかの問題です。
15インチという特殊な楽器を手ごろな値段で、しかもそれなりに使えるものをと考えて、日本でもおなじみ。ルーマニアの楽器メーカー GLIGAのヴィオラをアメリカから個人輸入することにしました。Gliga Violins USA
そうして届いたのがこの楽器です。
値段を考えると十分すぎる楽器。作りはしっかりしていて、木目が細かく、最近世界的に品質が落ちている指板の黒檀も質の良い物でした。
音色
肝心の音についてですが、これは15インチのサイズ的な問題が大きいと思います。
他の15インチヴィオラと比較したわけでは無いので、一概にサイズの問題とは言えませんがやはりちょっとヴィオラの音域で良い音を出すには小さいのかもしれません。
それでも妻にはサイズ的にはこれでちょうど良かったです。専門ではない楽器で体を痛めてはいけませんので我が家にとっては良い選択だったように思います。
値段
気になるお値段ですが日本で買うと10万円以上するところ、送料を含めて半額くらいで購入できました。
調整代が別途かかり、駒を直ぐに変えましたのでその分の費用がかかっていますがそれでも格安。
この値段で手に入れてあれこれ文句を言ってはいけない、素晴らしいコストパフォーマンス。海外からの輸送で不安がありましたが、しっかり梱包されていて破損は一切見られませんでした。大満足です。
サイズの差
15インチヴィオラのサイズ感が分かるように、同じGligaのフルサイズバイオリンと並べてみました。
写真をご覧いただくと、それ程大きさの違いを感じないかもしれません。15インチは確かに小さいです。小柄の方もリーチの短さはあまり気にならないと思います。
ただやはりバイオリンとヴィオラでは楽器の厚みが違います。サイズがバイオリンとそれほど違わないといっても、負担がまったくないかと言えばそうではないようです。これで15.5インチだと家の妻は厳しかっただろうと思います。
楽器はやはり手に取って弾いてみないと分からないところがありますが、ヴィオラ購入を考えている方。特に体の小さい方でヴィオラ購入を考えている方の参考になれば幸いです。