「子どもの習い事にヴァイオリンを」と考えながらちゅうちょする方がたくさんいます。一番大きな要因はやはりお金がたくさんかかること。特に体の成長に合わせて買い替えなければいけないヴァイオリン特有の分数楽器の準備。色々な条件の違いによって値段の違いが大きいので実態が分かり辛く、それがますますヴァイオリンの敷居を高くします。
というわけで、我が家が子どものために準備したバイオリンを参考にしながら、お勧めの楽器や購入の具体的なアドバイスをそれぞれの分数ごとにまとめていきます。⇒分数ヴァイオリン購入記録(はじめの一歩)
この記事を読むと、それぞれの分数楽器の特徴に合わせた購入の目安。そしておススメ楽器も知ることができます。
今回は三つ目の分数ヴァイオリン、1/8サイズの紹介です。
1/8サイズとは
1/8サイズはおおむね110~115cmくらいの身長のお子さんが使用する楽器です。日本の7歳の平均身長が113cmですから小学1年生~3年生になるくらいの間の1年間が一般的ですね。
私の主観も含まれますが1/8サイズは分数サイズの一つの変わり目のように感じます。まだまだ分数楽器独特の鼻づまりの音ですが、1/10サイズまでと比べると楽器の響きが徐々に出てきます。写真を見ていただくと、1/8サイズでひと回り大きくなるような印象受けないでしょうか。
そして1/8サイズを使っている時期に練習内容はかなりしっかりとしたレベルに達します。練習時間も増えていきます。少しずつ楽器について考えていく必要が生じてくるタイミングです。
ネットオークション失敗談
私はこのサイズの楽器購入に失敗しました。1/
届いてみると接着部の剥がれやネックの歪みがありました。これはオークションの写真では分からないもの。剥がれはわりと簡単に直せますが、
誰しも一度は挑戦してみたくなるネットオークションでの楽器購入
お勧めの1/8サイズ(節約コース)
1/8サイズの楽器購入ですが、もし予算に余裕があるのならこのサイズで世界に誇る安心のSUZUKIバイオリン
以前はグレードの低いSUZUKIバイオリンは指板が塗りだった
ただやはり、1年~1年半の利用で5万円以上の楽器を購入するのは厳しいという気持ちよく分かります。我が家もそうでした。1/
1/10サイズではもう一つ上のグレードを+2000円くらいで紹介しましたが、このサイズでは+20,000円くらいです。4万円出してSTENTORの上のグレードを買うくらいなら、もうちょっと頑張って↑のSUZUKIバイオリンを買った方が良いです。
いずれにしても欠かせないのは専門店での調整です。これは必ず行ってください。⇒ヴァイオリン購入時の楽器調整
安い楽器でも大丈夫
このブログで紹介するような値段の楽器を「こんなもの」
私たち夫婦は一応専門の知識と経験がありますから「
でも決してそんなことはありません。家の子どもはちゃんと上達して、次のサイズの時にオーケストラをバックにコンチェルトを弾く機会を得るまでになりました。正しく調整された楽器で練習すれば、2万円くらいの分数楽器でちゃんと上達します。このサイズの段階で5万以上、10万以上の楽器を必須と言う人がいたら付き合わなければ良いのです。
電子ピアノが生んだ世界的ピアニスト反田恭平
今大人気の世界的ピアニスト反田恭平さんが「情熱大陸」で幼少期から自宅では電子ピアノで
他方、コンサートで演奏されるピアノに対して強いこだわりを持つ方でもあるので「楽器はなんでも良い」という話しではないのですが、それぞれの抱える制約の中で楽器のハンディが決定的なものではないことを証明した感動的なエピソードです。
まとめ
良い楽器に触れること、良い楽器を使うことは大切ですが、
それぞれの家庭の制約の中で、一人でも多くの子どもさんがヴァイオリンという素晴らしい楽器に挑戦できることを考えるべきですし、特に分数ヴァイオリンの特殊な事情を考えたらせっかく安価で販売されているものがあるわけですから、それを賢く利用するべきです。
我が家の体験談を交えて、でした。