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防音室

バイオリン練習のための防音室の選び方 ②スペース編

投稿日:2019-12-15 更新日:

バイオリンをはじめ楽器練習で頭を悩ませることが多い近隣への音(騒音)の問題。夜間はもとより、昼間でも自由に音出しできる環境を得るのは難しいですね。

そこで「防音室を設置して心おきなく練習を」と思ってネットを検索するとYAMAHAやカワイなど大手を筆頭にたくさんの防音室が販売されています。性能や大きさ、新品・中古、値段に大きな差があります。

はじめての防音室購入時、色々な疑問や不安があると思います。

(シリーズ①防音性能編はこちら↓)

今回は設置に際してのスペースに関する疑問にお答えしていきます。

この記事を読むと、防音室内のスペースに関する疑問。そして設置場所から見た防音室の大きさについての疑問について具体的な様子が分かります。

防音室設置には相当の費用がかかりますので、慎重に必要な情報を集め万が一にも失敗することがないよう検討が必要。この記事の情報がお役に立てば幸いです。

防音室内のスペース

どのサイズの防音室を選ぶかは悩ましいところ。自宅の一室に設置することがほとんど、部屋のサイズと防音室の兼ね合い。そして防音室の中のスペース。大きさによって値段も当然違ってきます。

カワイやヤマハなど大手の防音室では0.8畳タイプからはじまり、10畳タイプまでさまざまです。設置する部屋の大きさや使用する楽器の種類などに合わせて選択肢が豊富です。

ただ、実際のところ設置してみて事前のイメージと違うことが往々にして起こります。

防音室のサイズ

まずは部屋のサイズとの兼ね合いでお話していきます。

我が家の場合一戸建て2階にある8畳の和室に防音室を設置することにしました。8畳の部屋なら防音室を設置してもかなり余裕があるだろうと思い、4畳半タイプにしようと思ったのですが、値段的に予算を上回ってしまうので泣く泣く3畳タイプにしました。

そうして設置してみたところ、想像よりも部屋に占める防音室の大きさが広くビックリ。4畳半タイプを購入していたら、室内に通路もろくに取れなかったかもしれません。3畳タイプで8畳の部屋に余裕を持って入る感じでちょうど良かったです。

分厚い窓ガラスが更に二重になり、扉や壁も極太。中が3畳でも外寸は全然違うことを考慮してください。それぞれの商品に内寸・外寸が明示されていますので、事前に入念に長さをはかりシュミレーションすることが必要です。

映画「オケ老人」より。防音室を設置して机の下をくぐらないと移動できない部屋に。

下手をすると映画「オケ老人」の一場面のように部屋を移動するのに机の下をくぐらなければいけないようなことも起こりかねません。

防音室内のスペース

次に防音室内部のスペースについてですが、写真のように我が家は3畳の練習室内に電子ピアノと譜面台3台、姿見鏡にカラーボックス程度の本棚を設置して、練習するには十分なスペースです。

3人で合わせると若干窮屈ではありますが、バイオリンやフルートなら3人が同時に弾くことができる広さです。4畳半タイプなら更にゆったりしたスペースが取れるだろうと思います。

注意点として、防音室を考える時に広さに気をとられてしまうのですが、バイオリンやヴィオラなどはボーイングの上下運動があり高さも問題になります。通常のタイプだとアップボウの際に天井に当たってしまう可能性がありますので、各社から販売されている天井の高いハイタイプの物を選んでください。

各楽器に必要な広さ

フルートやクラリネットなど、演奏するのに大きな動きをしない楽器であればスペース的には0.8畳タイプでも練習は可能です。ただ、狭いとその分音の反射がきつくなりますし、心理的な圧迫感もありますので快適な練習環境とは言えません。

部屋のサイズでやむを得ない場合、練習場所の確保を優先してミニサイズの防音室導入も一つの選択肢ですがなるべく余裕のあるスペースを確保することをお勧めします。

バイオリン・ヴィオラは最低でも1.5畳のスペースが必要です。特にボーイングの上下運動がありますので、高さが必要で天井高210cmが目安になります。

簡単な合わせができるように電子ピアノも入れることを考えると、やはり3畳のスペースが欲しくなります。

広さと空調

エアコンの設置についてはまた別の回に詳しくまとめますが、防音室内は基本暑いです。音を逃さない構造は熱も逃さない構造です。大手メーカーの防音室は換気扇が設置されていますが、これは外気を取り込んだり熱を放出したりする機能はありません。

本格的に練習するならエアコンは必須ですが0.8畳タイプなど小さな防音室はエアコン設置はスペース的に難しいですし、3畳タイプくらいでも機密性が高いのでエアコンが効きすぎてしまうくらいです。防音室の大きさを決める際に空調をどうするかを考慮したほうが良いです。

防音室内にエアコンをつけず、防音室を設置する部屋のエアコンから扉を開けて冷風を取り込むようなことは一つの方法です。ただ、楽器練習はエネルギーを使うものですから直ぐに暑くなってしまいます。理想的にはある程度のスペースのある防音室内にエアコンを取り付けることです。快適な温度を保つことで練習効率は高まります。

特に小さなタイプを購入する際に空調をどうするかは検討が必要です。

(空調に関して詳しくはこちらの記事を↓)

まとめ

防音室のサイズは設置する部屋の大きさとの兼ね合い。使用する楽器。そして空調も考慮に入れて決める必要があります。音漏れを気にせず練習する環境を手に入れたいと思って防音室を設置して、しかし窮屈であったり、音の跳ね返りがきつくて不快だったり、また暑すぎて集中できなかったりでは残念です。

かなりの費用がかかることではありますが、長期的に考えるとお金をケチって中途半端なものを設置するより、使用目的に合わせて快適に使えるものを購入することをお勧めします。

あなたの楽器練習にあった防音室選びの一助になれば嬉しいです。

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