弦楽器の管理シリーズ、今日は弓の毛替えについてです。
これを読めば弓の管理に欠かせない毛替えで必要なことがばっちり分かります。
弓の毛替え 早わかり簡単ガイド
弓の毛の特徴
弦楽器の弓の毛は馬のしっぽが使われています。ただし馬のしっぽだけでは音が出ません。しっぽの毛に松脂を塗り、弦との摩擦を起こすことで音が出るのです。
特に馬の毛は表面のキューティクルがうろこ状の層になっていて、そこに松脂がしっかり付着する特徴があり、それで弦楽器に古くから用いられてきました。
ただし、ある程度の期間使っていると表面のキューティクルが傷ついてきて、松脂が付着しなくなり良い音が鳴らなくなります。そこで定期的な毛替えが必要になるのです。
毛替えの頻度
毛替えの頻度は、使用状況によって変わってきます。
プロの方は2・3か月で交換しますし、アマチュアの方は半年に1・2度ということが多いと思います。アマチュアの方でも熱心に練習される方がいらっしゃいますので、コンスタントに長時間練習される方は半年に一度、そんなに練習時間が長くないという方は年に一度くらいが目安になります。
吹奏楽部コントラバスの皆さんへ
吹奏楽部の子どもさんたちの練習時間はかなりのものです。
でも、そうできなくても弾けなくなるわけではありませんから、
毛替えの費用
毛替えの費用ですが、
バイオリンの場合5,000円~8,000円、
郵送での毛替えも可能
ちなみに私のように地方に住んでいる人間は毛替えのために楽器店
郵送時はプチプチで包むなど破損しないように念入りに梱包してください。
ちょっとこだわる方は
白毛と黒毛
楽器店によりますが、毛替えに2つ・3つのグレードがあったり、
弦楽器において弓というのは思いの他重要で、
アマチュアの方は
アマチュアの方、
ちなみに、
産地はモンゴル産のものが一般的です。
湿度の問題
弓の毛が劣化してくると弾き辛さを感じるようになるので、
ただ、
また湿度の高い地域にお住いの方は、
洗ってはいけません
以前にも書いたことですが、⇒夏場のコントラバスの松脂 管理方法
時々弓の毛を洗う方がいますが、それは絶対してはいけません。
毛はなるべく触らないようにしましょう。
竿についた松脂を毎日渇いた布でふき取ってあげること。
松脂をつけすぎてしまった時には、何日か松脂をつけないで練習すれば自然に元に戻ります。
まとめ
弦楽器にとって弓の毛は演奏に大きく影響を及ぼす大切なもの。また毛の状態は練習の効率にも影響があります。良い状態で練習すれば上達も早まります。
毛替えをネットで検索するとかなりお安いお店もあります。
適当な作業をするお店では困りますが、良心的な価格設定のお店を見つけて定期的な毛替えを心がけてください。