ドラマ「G線上のあなたと私」の「Ｇ線上のアリア」って？

2019年10月15日からTBSで毎週火曜よる10:00から「G線上のあなたと私」というバイオリンをテーマにしたドラマがはじまるそうです。

これはバイオリンなど弦楽器に関する情報発信ブログ「バスオの部屋」としては注目しないわけにはいきません！

TBSのホームページによると、波瑠さん演じる主人公・小暮也映子が様々な人生の挫折の渦中で「G線上のアリア」の生演奏をきっかけに大人のバイオリン教室に通い始め、そのバイオリン教室での出会いを軸にした人間ドラマが見どころのようです。

と言うわけで、

ドラマのタイトルにも使われている主人公がバイオリンを習い始めるきっかけになったという「G線上のアリア」とはどんな曲かを解説していきます。

この記事を読むと、名曲「G線上のアリア」とはどのような背景をもった曲なのかが分かり、ドラマをより深く楽しむことができます。

クラシックの好き好きに関係なく誰でも聴いたことがある名曲「G線上のアリア」、音楽の父ヨハン・セバスチャン・バッハの傑作です。

しかしこの名曲、バッハがこのようなタイトルで世に送り出したわけでは無いのです。

この曲は元々「管弦楽組曲第3番」の中の第2曲「アリア」として作曲されたもので、バッハは弦楽合奏で演奏するように作曲しました。

しかしこの曲があまりにも素晴らしいものだったので、ヴィルヘルミという19世紀の後半に活躍したドイツのバイオリニストが第2曲「アリア」だけを取り出してバイオリンとピアノで演奏できるようにと編曲したのです。

ではなぜ「アリア」が「G線上のアリア」と呼ばれるのでしょうか？

G線というのは、写真の通りバイオリンの一番左側についている弦のことを言います。ヴィルヘルミがこの曲を編曲した時に、四本あるヴァイオリンの弦の中でG線だけで弾けるように編曲したのです。

「G線一本で弾ける」ということで「G線上のアリア」と呼ばれるようになりました。

ただし、今多くのバイオリニストがこの曲を演奏しますが、普通は四本の弦を全て使って演奏します。G線だけで演奏する人はほとんど居ないだろうと思います。

まとめ

シンプルな曲想ですが、心の奥深い場所に天の調べが染み入ってくるような美しい旋律。途中、せめぎ合う激しい心の葛藤のような場面がありつつ、最後には天国に引き上げられていくような安心感に包まれつつ曲が閉じられます。文句なしの名曲ですね。

ドラマの中できっとこの曲がカギになって用いられていくのでしょう。楽しみですね！このブログのG線上のアリアの解説を思い出しながらドラマを楽しんでいただけたら嬉しいです。

最後に「私もバイオリンをはじめたい」と言う方のためのおススメ記事、紹介しますね。

リンク

名手千住真理子さんの奏でるストラディバリウスの響きでＧ線上のアリアを

ドラマ観るより先にストーリー知りたい方用