最近の子どもたちは本当に忙しいですね。勉強の量は自分が子どもだった頃と比較になりません。小・中学校の教科書の分厚さ、宿題の量。高校は土曜授業や7時間授業が当たり前になってきて、今の子どもたちの勉強量には驚かされます。
そんな学業が忙しい時代の中で音楽・楽器を習わせるのにどんな意味・メリットがあるのかと思う方が多いのではないでしょうか。
今日はそんな疑問にお応えしながら、今の時代こそ音楽・芸術を学ぶことが武器になることを知っていただけたらと思います。
バイオリンやピアノの習い事、どんなメリットが?
AIの台頭
AI(人工知能)が飛躍的に進化する時代の中で、10年後には現在の半分の職業がAIによって自動化され無くなると言われます。
人間同士が能力を競い合うことが当たり前だった社会が、いつの間にかライバルはAIに取って代わり、しかもAIと人間が競い合う分野においては人間に100パーセント勝ち目はありません。
AIの得意分野
ではAIのもっとも得意とする分野は何か。言われたことをこなす仕事です。
これまでAIが用いられてきた事務処理作業のみならず、間もなく確立される自動運転技術によってドライバーの仕事も近い将来AIに取って代わられ、電話応対のような会話に関する分野もAIがこなすようになると予想されています。
マニュアルで処理できる仕事はことごとくAIに取って代わられるのです。
これからの時代に求められる能力
新たな価値を創造する
これまでの時代、社会に求められる有能な人材とは、求められるニーズに正確に迅速に従順に応えられる人でした。けれども、そういう仕事はもはやAIの独壇場。その能力はこれからの世の中では価値を認められません。
ではこれからの時代にどんな人材に価値が認められるようになるのか。
新しい価値を創造できる人です。言われたことを忠実に実行する人ではなく、人々が考えたことの無い喜びや楽しみ、快適さや充実を与える新しい何かを創造し提供できる人が、これからの時代の有能な人材。
テレビタレントではなくYoutuberの時代
例えばYouTuberはその典型。
繰り返しになりますが、言われたことが出来る人ではなく、
自分ならではの価値を
日本では特に、勉強とは与えられた課題に対して期待される答えを正確に導き出す力を身につけるものです。けれども、この力は人間がどんなに頑張ってもAIの足元にも及びません。
誰かに求められたものではなく、自分ならではの価値を生み出していくこと、つまり創造性を伸ばしていくことがこれからの時代を生きる子どもたちに求められる力です。
音楽・芸術は創造性を育む分野
音楽・芸術というのは正に創造性を育む分野。もちろん学校で学ぶ基礎的な学力は大切です。でもそれで人生を切り開くことはできません。それらは道具です。
道具を用い生かして新しい価値を生み出していく創造性。音楽・楽器の習い事はこれからの時代を生きる子どもたちにとってもっとも重要な「創造性」という力を身につける素晴らしい機会になるのです。
ぜひバイオリンやピアノなど音楽の習い事を通して子どもさんの創造性を伸ばしてあげてください。